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対戦ステージ ステージ名 入手法 ボスケ・デル・アルバ 初期 ボスケ・デル・アルバ(夜) EXTRA OPS 021 輸送トラック撃破クリア バナネル・フルタ・デ・オロ/農場 MAIN OPS 対装甲車戦:LAV-typeGクリア バナネル・フルタ・デ・オロ/農場(夜) EXTRA OPS 039 拠点防衛クリア アルデア・ロス・デスピェルトス MAIN OPS チコ救出クリア アルデア・ロス・デスピェルトス(夜) EXTRA OPS 019 ターゲット爆破クリア エル・カダルソ MAIN OPS 対戦車戦:T-72Uクリア エル・カダルソ(夜) EXTRA OPS 063 プーヤン・ミッションクリア リュイナス・デ・ショチケツァル MAIN OPS 研究施設(ラボ)へクリア リュイナス・デ・ショチケツァル(夜) EXTRA OPS 015 フルトン回収クリア 採掘場住居区 MAIN OPS 採掘場偽装基地へクリア 採掘場住居区(夜) EXTRA OPS 034 クレイモア回収クリア 地下通路B MAIN OPS 地下基地潜入クリア ソヴィエト・パトロール・ベース EXTRA OPS 008 ターゲット射撃クリア サイロ・エントランス EXTRA OPS 022 敵兵殲滅クリア ピルポックス・パーガトリー EXTRA OPS 042 戦闘捕虜防衛クリア
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曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FREEZE(SHOCK) Grand Chariot xi A 激13 191 518/13 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 84 63 21 27 46 踊譜面(11) / 激譜面(13) 譜面 http //livedoor.blogimg.jp/yanmar195/imgs/1/9/193b6b0b.png クリア難易度投票 スコア難易度投票 譜面動画 https //www.youtube.com/watch?v=vR4bNQPXT7c (x2.75,NOTE) プレイ動画 解説 2016/10/06以降、EXTRA SAVIORの課題曲として登場。「NEW Generation 流星拡散フェスタ2016」 IIDX・jb・SDVXのいずれかで「夏の流星フェスタ」対象曲のうち1曲をプレーするとEXTRA SAVIORフォルダ内に追加出現。 EXTRA STAGEに進み、譜面を解禁する度に習・楽譜面(1回目)、踊譜面(2回目)、激譜面(3回目)がプレイできるようになる。 コメント コメント(感想など) 最新の10件を表示しています。コメント過去ログ 前半難。ブレイク前までが結構忙しい配置。 - 2016-10-13 10 47 34
https://w.atwiki.jp/pakemon/pages/629.html
【060】亡者の遺産 (LIFE回復系アイテム・武器の使用禁止。制限時間:12 00 、敵に見つかってアラートになると-01 00 ) ◆セルバ・デ・ラ・ムエルテ / 崖下 亡者2人、アイテム2個があります。(亡者は心臓マッサージをしてあげるとフルトン回収できます。) ◆セルバ・デ・ラ・ムエルテ / 崖下 亡者3人、アイテム3個があります。(亡者は心臓マッサージをしてあげるとフルトン回収できます。) 【ミッションリザルト】
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【032】機密書類回収 (制限時間:15 00 、敵に見つかってアラートになると-01 00 。ターゲット数:6。) ◆カミーノ・デ・ラーバ / 坂道 敵兵2人に注意しながら先へ進もう。(「EZ GUN(LIFE回復弾)の設計図」が落ちています。) ◆カミーノ・デ・ラーバ / 三叉路 敵兵2人に注意しながら先へ進もう。(草むらに書類1個あり。) ◆カフェタル・アロマ・エンカンタド / 入り口 敵兵3人に注意しながら先へ進もう。(書類3個あり。1個分かりづらい場所でトラック付近の角の草むらにあります。) ◆カフェタル・アロマ・エンカンタド / 精製所 敵兵3人に注意しながら先へ進もう。(書類1個あり。) 【ミッションリザルト】
https://w.atwiki.jp/asigami/pages/2708.html
曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FREEZE(SHOCK) Ishtar 劇団レコード A 踊11 156 306/25 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 57 52 43 76 20 踊譜面(11) / 激譜面(14) / 鬼譜面(16) 譜面 http //livedoor.blogimg.jp/yanmar195/imgs/2/5/255d4c1e.png クリア難易度投票 スコア難易度投票 譜面動画 https //www.youtube.com/watch?v=aDsPWg1YIz8 feature=youtu.be (x2.75,NOTE) https //www.youtube.com/watch?v=7NmnCwVwfTY (x2.5,NOTE) プレイ動画 解説 EXTRA EXCLUSIVE専用曲7(2017/2/13~)。 コメント コメント(感想など) 最新の10件を表示しています。コメント過去ログ
https://w.atwiki.jp/pakemon/pages/611.html
【040】拠点防衛 ◆ヘリポート 3箇所の拠点を守り抜くミッションです。 (MSF限定。全ての拠点が制圧されるとミッション失敗。ターゲット数:15。) 【ミッションリザルト】
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【056】ワンショット ◆ロス・カントス / 渓谷 敵兵及び敵無人兵器を一発の銃弾で全滅させるミッションです。 (SINGLE限定。指定武器:M16A1。制限時間:05 00 。) 残り時間が04 13 になったところで中央のドラム缶を撃つと全滅かつSランクを取れるはずです。 【ミッションリザルト】
https://w.atwiki.jp/bms_progress/pages/725.html
曲Data Lv BPM TOTAL NOTES TOTAL値 判定 平均密度 最大瞬間密度 ★14 98-196 2647 503 easy 18.64Notes/s 35Notes/s 傾向 高速階段 ソフラン 譜面URL http //www.ribbit.xyz/bms/score/view?md5=b80186ff8eca822332ca318073ff373f&p=1 譜面URL(Mirror) https //bms-score-viewer.pages.dev/view?md5=b80186ff8eca822332ca318073ff373f コメント 低速は2回あるがどちらも物量は無く高速に戻る際猶予もあるのでそこまで問題はない。終盤の物量が単純に難しい。高速乱打・ズレ譜面の練習に。 -- 名無しさん (2019-01-28 17 04 09) 超絶詐欺!!体感だと★19ぐらいある。一応ギリ発狂8段だがeasyクリアでやっとで正確に叩くとなるとかなりの精度が求められる。 -- 名無しさん (2023-06-09 07 57 21) 個人的には★14の中では簡単な方。発狂5段の時にハードついたし -- 名無しさん (2023-07-02 16 33 34) 名前 コメント
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117 :旅人:2009/01/08(木) 01 24 14 ID 7xt8iWxB0 08/12/20 07 12 町田は自分の住むボロアパートの自室で目を覚ました。 自分は寝床を用意した覚えがないのだが、何故か自分は布団に入っていた。 ――昨日は私飲み過ぎたかしら?いや、いつもの人達とは飲みに行く約束をしてないし… 不可思議を感じつつも、町田は仕事に行くために起き上がる。 そしてそそくさと着替えや外出の準備を始めていった。 同日、07 15 加瀬は狸の湯の宿泊施設の部屋で目を覚ました。 松木ゆうの主宰する「ピース」で行われるタダゲーパーティーに行くつもりが、 憧れに近い感情を持つ松木を一目見ようとして電車に乗ったつもりが、だ。 ――どうして私、狸の湯に泊っているんだろう? 起き上がって布団を退け、それから起き上がった加瀬はカバンから財布の中身を確認する事した。 何かの犯罪に巻き込まれたのかもしれない、と思った加瀬は財布を調べようと思い立ったのだ。 すると、財布には両親がくれた電車賃と宿泊費の他に、 小さなメッセージカードと付随して五千円札が二枚ついていた。 加瀬が訝しげにメッセージカードを見ると、こんな事が書いてあった。 「すみません。ここの宿泊費をあなたの財布に残しておきました。 それを罪滅ぼしとさせて下さい。 by M.Y」 誰よこれ。そう加瀬は呟いてから部屋の片づけをして、それから部屋から出ていった。 118 :旅人:2009/01/08(木) 01 28 24 ID 7xt8iWxB0 同日 6 42 坂野が目を覚ますと、そこには見慣れた天蓋があった。 隣には加奈が静かな寝息を立てて寝ているのが見えた。 背中全体から受ける柔らかい感覚と辺りを見回して得た情報を基にすると、 どうやらここは自分の家の寝室だという事が分かった。 だが、坂野の思考は別の方向にも向いていた。 何故、昨日の記憶がすっぽり抜け落ちたのか? ―二日前か、近藤とユージンとゲーセンに行って遊んだのは。 二人は何か、無理して来てくれていたみたいだけど、大丈夫だろうか? それより、何で昨日の事が全く思いだせないんだ…? まぁいいか、と呟いて坂野はベッドから降り、そしてそのまま外へ散歩に行った。 同日 8 23 「あのー!すみませーん!」 小暮はそんな女性の声で目を覚ました。今自分がいる場所は自分の事務所で、 客は何でインターホンを使わないんだろうと疑問を持つと そういえばインターホンが無いんだったと一人合点し、そして立ち上がる。 そして小暮は、自分が寝間着姿ではなくいつもの普段の格好をしている事に気づき 何とも言えない違和感を感じながらはいはいはいと玄関に向かう。 はーいはいはいと言いながら玄関のドアを開けると、 「すみません、これ、先月の月謝です。 息子に持たせたのですが、渡していなかったようで…本当、申し訳ありません!」 必死になって謝ってくる中年の女性が目に入った。 あ、この人○×君のお母さんか、と小暮は分かった。 母親を落ち着かせてから月謝を受け取り、それから母親を送ってから事務所に戻る。 一つ、疑問に思った事があった。昨日の記憶がすっぽり抜け落ちているのだ。 昨日は、確か大事な用があってちょっと遠い所、多分港町にでも行くつもりだったのだろうが… ―いや、まだ白壁占拠事件の取り調べとかが続いてるし、 そろそろ署の方に行かないと。田中刑事や中井刑事、大変だろうな…… 119 :旅人:2009/01/08(木) 01 33 32 ID 7xt8iWxB0 08/12/20 0 00 20日の地方新聞紙の一面を飾った記事。 某県某区の港町の近くにある山が、突如爆発したという事件について。 その事件に僕、松木ゆうが大きく関わっているという事はごく少数しか知らない。 アンドロメダの得た情報を基に、僕たちは作戦を練りに練って 音ゲーマー殺人ウイルス「アポカリプス」を止めるために僕はその山に行った。 山の頂上。そこがアポカリプスを開発、散布した組織「大富豪」のアジトだった。 大富豪を構成するメンバーにはある共通点がある。 それは「全員が死者で構成されている」という事だった。 実際、ゾンビが大富豪のメンバーとして動いている訳ではない。 あくまで「戸籍上」とか「そもそもそんな人は存在しない」とか。 そういう意味での死者であって、そして彼らが死のうとどうという事は無いのだ。 …国立の殺し屋組織「大富豪」は、手駒を失っても痛くも痒くも無いように組織されていた。 僕は19日の23 40に大富豪のアジトに潜入した。 アポカリプスは制御されていないと機能しないウイルスというのは分かっていた。 だから、アポカリプスの弱点を突き、発症を防ぐ。 つまり僕が大富豪に潜入した目的は、アポカリプス制御装置を破壊するためだった。 それが見つからなかった場合の策として、僕の仲間が提案したものがある。 僕の着ていた、何の変哲のない黒のロングコートだった。 だが、それはちょっとした武器庫となっているのが特徴だ。 僕が腕を離れている敵に突き出せば、コートの腕から極薄の刃が飛び出す。 コートの中には麻酔銃が一挺と、実弾を装填している拳銃が二挺。 マガジンだってちゃんとコート裏に大量にある。弾切れの心配は皆無だった。 そして、このコートの最大の特徴があった。それも二つ。 一つは、どんな衝撃にも耐えられるように作られてある事。 流石にロケットランチャーの直撃は防げないだろうけど、拳銃の弾くらいなら平気で受け止められる。 もう一つは、広範囲に置いて高威力の爆発を生むことが出来る事。 アンドロメダの調べでは大富豪のアジトの詳細も分かっていた。 それを基に書きだした地図を見る限りでは、このコートの爆発でアジトを吹き飛ばす事が確実に出来る。 120 :旅人:2009/01/08(木) 01 36 16 ID 7xt8iWxB0 残り20分でアポカリプス制御装置を探し出し、 探し出せなかったらコートを爆発させてアジトから抜け出す。 それが、僕とアンドロメダのメンバーで考えた作戦だった。 もし見つかって戦闘にでもなったとしても、 先に言ったとおり彼らは死者なのだから、殺しても問題は無い。 一つだけあるとすれば、殺人のショックに僕がどれだけ耐えれるだろうかという事だけだ。 結果、僕は人を一人殺した。そして、そのショックに耐えきった。 そうでなければ、12月20日にこんな日記を書く事は出来ない。 人を殺した事の自分へのショックを耐えれたのは何故か、と思う。 言い方は悪いが、死んでも何の痕跡も残らない人間を殺したからか、 それとも、殺人という行為の重さが分からないのかはよく分からない。 分からないからこそ、僕は僕じゃないような錯覚を感じるのだ。 潜入、と書いた。 つまり、たった一つの例外を除いて僕は潜入から脱出まで誰にも見つかっていない。 その点では、フィクションに存在するアノ人と肩を並べる事が出来るかもしれない。 ただ一人、僕が見つかってしまった人。それは……… 大富豪のアジト。それは山中に埋められてるようにして建てられている。 それは、高さ3000メートル、半径1キロメートル位の円筒状の構造である。 その最下層に松木は潜入、アポカリプスを制御していると予測される コンピューターを探していた時、松木はとても広い場所に出ていた。 121 :旅人:2009/01/08(木) 01 42 30 ID 7xt8iWxB0 そこは「白を基調とした半円球型のドーム」と表現できる。 何もない、ただ広いだけの空間。 静寂のみが広がり、響くのは一人の人間の心臓の鼓動のみ。 松木は無意識の裡に両手をスーツの中に突っ込み、 実弾を装填している二挺の拳銃に手をかけ、抜き出した。 それに応じるようにドームの頂点から穴が開いた。 同時に、緋色のコートにサングラスの男がその穴から落ちてゆく。 頭から落ちてゆくかと思われた男は、 突如その姿を消したかと思えば既に、松木の後ろに立っていた。 (コイツ、人間じゃない。小暮さんの言っていたジョーカーって奴か?) 松木は気配で男の位置を感じ取って、そして驚きを隠しながら言った。 「……アンタがジョーカーか?」 「松木ゆうだな。いつもとは口調が怖いじゃないか。おぉ、怖い怖い」 ジョーカーのふざけた返答に構わず、松木はすっと両腕を後ろに伸ばした。 次の瞬間、バァン!という銃声と、空薬莢が排出されて白い床に落ちて音が響いた。 それから、松木は後ろに180度振り向きながら二挺拳銃を連射した。 常識的に考えると、松木の初撃でもうジョーカーはダメージを負い、 そして動きが鈍った瞬間に連射を喰らい、鮮血をまき散らしながら死んでいくはずだった。 「現実は、そうは上手くいかないものだ」 声は松木の頭上からした。松木の左腕が脊髄反射に近い動きで 天井を示し、車線上に敵を捉えていたが、 その前には彼の体は吹き飛んでいた。蹴るか何かされて強い衝撃を受けたのだ。 グフッと松木は苦痛の声を上げ、両足で着地した後に ジョーカーがいるはずの場所を見るが、どこにも彼の姿は無い。 ――緋色のコート。サングラス。目立つ要因ばかり揃っているのに、何故だ?何故見えない?!―― 122 :旅人:2009/01/08(木) 01 50 02 ID 7xt8iWxB0 狼狽する松木の周り、誰もいない白い空間全体にジョーカーの声が響く。 「そういう事もあるさ、松木」 松木の耳にそんな声が入って、そして彼は左に向いて連射、 続いてバラバラの方向に向けながら二挺拳銃を撃ち続けた。 数秒後、カチッと両の拳銃が音をたてて弾丸が飛ばなくなった。 その時、ジョーカーが松木の目の前に現れて力を溜めるような体勢をとった。 ――奴は何か不可思議な力で必殺の技を繰り出し、 僕を殺そうとするだろう。でも、それが、それこそが―――― 「命取りなんだ!!!!」 松木はそう吠えると両手を軽くシェイクしながらジョーカーに突っ込んだ。 ジョーカーの体は金色のオーラのような霧のような変なものにに包まれ始めている。 その殺気立った顔は、その瞬間でほんの少しだけ、怯みの顔に変わった。 松木の両手に握る拳銃のグリップ部分、 その一番下のマガジン換装部に鈍く光る刃が現れていたからだ。 松木は雄たけびを上げながらジョーカーに斬りかかり、 その胸を裂き、その腹を裂き、そして両肩を裂いた。 グワッとジョーカーは苦痛を上げ、そして数歩後ろによろめいた。 松木はそこで両腕をバッとジョーカーに突き出し、そして勝利を確信した。 松木の考案したこの戦闘用コートには、 腕が急に何処かへ伸びると、コートの腕部分から刃が飛び出す仕組みになっている。 その刃は極薄で極小であるが、人一人を殺すのには何の不自由もない。 その理由は、この刃の飛び出し機構にある。 しかし、今重要なのは松木とジョーカーの繰り広げる戦闘の行方だ。 結果、松木はそこで勝利をものにする事は出来なかった。 またもジョーカーは姿を消し、松木が放った二つの刃を回避したのだ。 ここで、松木は焦燥の念に駆られる。 果たして、僕に勝ち目はあるのだろうか。こんな化け物相手に勝てるだろうか。 もう時間は少ない。あと十分程度しか残されていないはずだ。 そうなると、僕はあと三分程度でジョーカーを倒し、 そして全力でこのアジトから逃げ出さなければ死んでしまう。 最悪、ジョーカーを倒す事も出来ず、アポカリプス制御装置にもたどり着けないとなると… そこで松木は目の前にいる(とはいえ見えないのだが)敵を倒す事に専念した。 そんな最悪なシナリオを考えてどうする。松木は一瞬だけ思考をそらした自分を責め、 そして拳銃のリロードを行いながら一つの妙案を思いついた。 これが通じなければ、絶対にジョーカーを倒す事は出来ない。松木は強くそう思った。 123 :旅人:2009/01/08(木) 01 56 59 ID 7xt8iWxB0 音楽ゲームには「ステルス」というオプションがある。 その名の通り、ノーツやらオブジェやらチップやらバーやら矢印やらが見えなくなるのだ。 擬似的にステルスを作り出す事も可能だが、 それをやるのは本当にごく僅かな人だけかもしれない。 GAMBOL、という曲を知っているだろうか。 曲がカッコいい、ムービーが実写である…という事を言いたいのではない。 判定の厳しさ。それもこの曲の特徴だ。 ジャストグレートか、それともミス扱いか。そのどちらかにしかならないのだ。 音ゲー的に松木が12月19日の23 48から行っていた戦闘を説明すると、 ステルスとGAMBOL(A)判定を複合してMENDES(A+)プレーするようなものなのだ。 そんな事はそこらの皆伝でも町田でも有名なランカーでも出来っこないだろう。 だが、次元は違うがそれに近いような状態の戦闘を、松木はその時間に繰り広げていたのだ。 「畜生、穴冥ハードやった方が簡単じゃねぇか?」 ポツリと松木が誰に言うでもなく呟き、そして、 「いや、どっちも無理ゲーだな。 穴冥ハードも、ジョーカーを倒すのも………」 そう言った時である。松木の脳に二つの情報が入った。 一つは、タタタタタタタタタ……と細かい音が小さいながらも立て続けに聞こえる事。 もう一つは、松木の視界に赤い線がビュッっと走って見えた事だった。 ―――何だ今のは、幻聴と幻覚だと?いやいや、そこまで参っちゃいないはずだ――― 松木は自分を奮い起こして周囲を確認しなおす。 すると、白い半球型のドーム全体に赤い線がヒュッ、ヒュッっと走っているのが見えた。 「まさか、これは……!」 松木の頭が、一万ピースのジクソーパズルの絵を一気に復元させるような 幻覚を起こしながら、次第にジョーカーの一部分について理解を示してきた。 ―――考えが正しければ。この勝負、僕が貰った……!――― 127 :旅人:2009/01/10(土) 01 58 45 ID Has3JDcX0 それから松木は機を窺った。 自分の目の前に赤い線が走るタイミング。そして、自分のタイミング。 その二つが合わさった時、自分が勝ち相手は死ぬ。 強く松木はそう確信していた。 自分は勝ってこの巨悪を打倒し、そして神の裁きを食い止める。 この二点は絶対に成し遂げられる。根拠はないが、それは絶対、成し遂げられる。 23 53 27。 大富豪のアジトの最深部の一室で行われていた戦闘が終了した。 その一分前に松木は右手の銃を二発、左手の銃を三発発砲した。 彼が放ち飛翔する弾丸は、ジョーカーの右肩と左の腹と両腿とそして左手に命中。 ジョーカーの動きが一瞬止まり、そしてその一瞬に松木の飛び蹴りがジョーカーに炸裂した。 ゲバッと変な声を出してジョーカーは吹き飛び、そしてそのままの着地を許されなかった。 松木の右足の靴が飛び、ジョーカーの腹に深く突き立った。 それによって更に飛び蹴りによる幅跳びの記録を伸ばしたジョーカーは 右足で着地、その足を軸にするようにして一度ターンし、松木の方を見た。 そこには誰もいなかった。 松木はただの人間だから、音速超過のスピードを得られる訳がない。 ましてや、彼もまたジョーカーと同じタイミングで着地したはずなのだ。 自分と相手の力を理解しているジョーカーがそんな思考を巡らしていると、 「やっぱスゲーね。アンタの持つ能力は」 自分の後ろに松木がいる、とジョーカーは声の発信源の位置で理解した。 さっきからおかしかった、とジョーカーは後悔に近い思いで今までを振り返る。 松木の言った、ジョーカーという能力。それがジョーカーがジョーカーたる所以である。 想いを実現する能力。姿を消したいと願えば姿を消す事が出来る。 空を飛びたいと願えば空を跳べるし、音速超過のスピードで走りたいと願えばそのスピードで走れる。 圧倒的な強さを誇るこの能力があるからこそ、ジョーカーは大富豪のリーダーでいれたのだ。 3~kの「錯覚」、A~2の「変容」、そしてジョーカーの「イマジン」。 松木が小暮から聞いた話と微妙にズレがあるのは、 大富豪のメンバーには正確に伝わっていないからだった。 兎に角、この三つの能力と能力者が存在するから、大富豪は大富豪でいられた。 128 :旅人:2009/01/10(土) 02 04 16 ID Has3JDcX0 ………一体、何故だ? あの松木とかいう侵入者は「イマジン」を使っている。何故だ? 普通、突然変異を起こした人間のごく僅かでなければ、 「錯覚」を始めとする能力を扱えないのだ。 どうでもいいが、そう考えると、自分のようなイマジン使いはかなりの希少価値があると思う。 イマジン使いが、指定した人間をその生涯が終わるまで、 錯覚限定で使えるようにすることは出来るのだが、 ジョーカーは松木にそれをかけた覚えはないし、 もしかけていたとしても、錯覚でも変容でもなくイマジンを使うなんて出来っこない。 「何でって顔しているだろうなぁ!」 後ろに立つ松木が、威勢良く大きな声を上げた。 「それはな、アンタのとこの新入りが、 僕にある物をプレゼントしたからだよ!」 大富豪の新入り。自分が殺したNO.9の埋め合わせ。 アポカリプス回避を条件にこちらに引きこみ、錯覚を使えるようにした少年…… 「………山崎、か」 「へぇ、NO.9の本名は山崎っていうのか。初めて知ったな。 彼が渡してくれたんだ。『錯覚無効化』の力が込められた符が入っているお守りをな」 「まさか、お前はその符を……!」 「そういう事だ。錯覚持ちに当たったとしても僕ならどうにか出来る。 それを知ったんだ。この場所でな……大変感謝しているよ。 そう、その力を転換して、自分の命を削ってまでそれを加味し、 変容よりも一つ上の能力を数分だけ使えるようにする。 ……それを今、ついさっきまでやっていたんだよ」 驚いた。まさか、符を使いこなすとは。 そんな事が出来る奴は数が少ないのに、一体何処で伝授されたのだろうか? そんなジョーカーの疑問に答えるつもりは無かっただろうが、松木は言った。 「いやぁ、こればっかりは師匠に感謝しないと。 符っていう物はあまり数が少ないそうなんでね。一発勝負だったが、イメトレ通りだった」 129 :旅人:2009/01/10(土) 02 08 11 ID Has3JDcX0 それから、白いドームは戦闘終了の時が来るまで 色んな擬音が飛び交う戦場となった。 ドーム内で戦闘をしている二人は音速超過の速度で動いているために 常人では何が起こっているか分からないし、見えたとしても解説なんか出来っこない。 だから、ここでどんな攻防が繰り広げられたかは割愛させて頂こう。 ただ、決定打となった攻撃がどんなものであったか、 そして、それが誰が放ったものであるかは書き記そう。 ――松木の放った一発の銃弾、ジョーカーの腹をコートごと貫通―― その結果。最後まで立っていたのは松木で、最後に倒れたのはジョーカーだった。 双方血まみれになって息を荒くし、松木は肩を激しく上下させながらも、 ゆっくりと静かに銃口をジョーカーへと向ける。 二発の銃声。松木の両手に握られる拳銃の銃口から 煙が上がり、それと同時にジョーカーの叫び声がドーム中に響き渡った。 ジョーカーの両腿から、赤黒いくどろどろとした液体がとめどなく溢れていく。 もう、ジョーカーはイマジンをもってしても止血をする事や動く事は叶わなかった。 それは、彼が生を望んでいないからだと松木は悟った。 死を間近にした大富豪最強の切り札、ジョーカー。 その彼が、口から血を流しながらも松木に言った。 「どうか…」 「あ?命乞いか、オイ」 「最後に、一分弱くらい、語る時間をくれ」 ジョーカーの頼みに、松木は無言で首肯した。 ジョーカーの顔が幾分か緩み、そして松木にとっては衝撃的だったろう事実を言った。 130 :旅人:2009/01/10(土) 02 15 09 ID Has3JDcX0 「依頼主の事についてだ……あと、A-ウイルスの事について」 「まずは前者の方から聞かせてもらおうか」 「分かった。松木、お前は二ヶ月前の事件を覚えているか? ……ただのコンビニ強盗だ。たった一人、死者を出した事を除いて」 「あの事件か。その事件とアポカリプスに何の繋がりがある?」 フフフ、とジョーカーは謎めいた笑みを浮かべた。 それから仰向けにドサッと倒れ、顔をしかめてから続けた。 ジョーカーの背中から赤い液がじわっと広がり、そして白い床を汚す。 時間が経つにつれ、ジョーカーの体はぶるぶると寒さに震えるように小刻みに動いてきた事に松木は気づいた。 「殺された人質の女性の、その兄がこの依頼を持ちかけたんだよ」 って事は…と松木は思わず言い、そして黙った。 次に何という言葉が続くのか、それはもう分かり切っているからだ。 「ま、そういう事だ。 次に、A-ウイルスの事についてだな。 あれの開発は大富豪が主立ってやっていたが、力添えをしたのは依頼主だ。 依頼主は薬品会社のちょっと偉い研究員でな? だから、ちょっと危ない裏の薬とかも作る。 殺人ウイルス何て物騒な代物を作るのも、依頼主にとってはお茶の子さいさいだろうよ」 「……何かどっかで似たような話を聞いたような気がするな」 「気のせいだ。気にするな。 兎に角、依頼主が原型となるウイルスを作り、大富豪がその制御をしている。 あともう何分かでA-ウイルスは発症、大量の死人を作り上げるだろう」 だがな、とジョーカーは話を切った。 ほんの数秒間を開けてから。松木にとって信じられない事を言いだした。 「俺は、依頼主のような動機で殺しを依頼されるのが大嫌いでね。 『○○が何々をしたから恨みを持った。○○と同じような奴が憎い』ってそんな短絡的な動機がな」 「アンタ、本当に殺し屋かよ」 「それも国が認めた、な。褒めてくれよ」 「断る」 「つれねぇなぁ……そういう訳で俺は、依頼主の事が嫌いだったからさ、 制御装置の位置を教えようかと思ったのによ……教えてやんねーぞ、松木」 131 :旅人:2009/01/10(土) 02 22 12 ID Has3JDcX0 その言葉を聞いた瞬間、松木の顔が変わった。 必死の形相で松木はジョーカーの肩を揺らし、そして強請るようにして聞き出す。 「どこだ!?どこにあるか言え!!」 「そう慌てるな。お前のすぐ近くに居るだろ」 その時。松木の中のジクソーパズルのピースが完全に埋まった。 同時に、彼の脳裏に王様ドッジボールという競技名がよぎった。 ドッジボールの試合が始まる前に、予めそれぞれのチームで王を決める。 勝利条件は敵チームの王を殺す事。敗北条件は自チームの王が殺される事。 松木はジョーカーに言った。それも、不可思議なものを見るような眼で、そして声で。 「お前が、アポカリプスの制御装置…?」 「昔はただ、イマジンが使えるだけの殺し屋だったんだがよ、 最近になって、頭の中にインプラントを組み込まれてな。 最強はお前だから、お前が『コントローラー』になれって話だったぜ」 まぁ、一般人に殺されかけるような最強だがね……… そう自嘲気味にジョーカーは言い、そして気が狂ったかのように笑った。 その姿を見て、松木は今までの熱が冷めたような口調で、止めの一撃を入れる前に言った。 「美しく、儚く散りな」 08/12/19 23 53 27 シンプルな銃声。空を舞う鮮血。一度だけ跳ねる緋色のコートを着た、もう動かない体。 大富豪のアジト、最深部の白い半球状のドームの部屋に、その情報が生まれた。 もう一つ、新たな情報がそこで生まれる。 両手に煙を上げる銃を握る男が、着ていた黒いコートを脱いで死体の顔に被せた。 コートを丁寧に被せた男は、作業が終わると同時に走り去ろうとしたが、直ぐに立ち止まった。 何故なら、男が作り上げた死体が喋ったからである。 「松木よぉ、ちょっと待てや」 「いい加減死んでください。四分後にそのコートであなたを爆殺しますから、それで死んでください」 「分かっている。だが、もう死んでいるからな、それは無駄というものだ。 ただ、ただ一つ伝えたい事があってな。それを言わせてくれ」 「どうぞ」 「その爆発で、大富豪はメンバー一人を除いて消滅するだろう。 生き残るメンバーとは誰か、知りたいか?」 「察しはついています」 「そうか。……お前が知っているNO.9。奴に『9』の数字を与えた」 「…前の『9』を殺しておいて、よくもそんな事が出来ますね。……それでは失礼」 男は言って、それから大富豪のアジトを抜け出した。 そして日付が変わった瞬間、その日の地方新聞紙の一面を飾る記事のネタになった大爆発が起きた。 132 :旅人:2009/01/10(土) 02 26 09 ID Has3JDcX0 そうして今、僕は自室でこの日記を書いている。 空を見上げると、日付が変わる前に起きた出来事が まるで無視されているかのように、晴々と青空が広がっているのが見える。 青空というものは僕の心を癒すためにあるようなものだと、思いあがってみよう。 そうそう、これが書き終わったらピースの店内清掃だ。 昨日の掃除だけでは、まだ汚い所があるかもしれない。 色んなゲーセンを見て回って思ったのが、店内が綺麗かどうかという事が ゲーセンの未来を左右するのではないかという事だ。 綺麗なトイレと汚いトイレ。 「どちらでも、好きな方に入れますよ」と言われれば、僕は迷わず綺麗な方を選ぶと思う。 多分、ゲーセンも同じだ。だから、店内清掃には力を入れている。 よし、もう時間だし、これで日記はお終い。 一週間に一度つけているから、三日坊主じゃあないと思う。偉いと思うんだけどなぁ… そういえば、あの四人は大丈夫かな? まだ、送りに行った人達が帰ってきていないから、どうなんだろう…… 08/12/20 09 30 開店予定時刻通りにピースが開店した。だが、開店早々から客は来ない。 いくら土曜日とはいえ、開店直後に常連さんが来る訳がない。 それは、アポカリプスが発生したかどうかが分からないという事だ。 発生したら大きなニュースになるはずだから、ネットを使えば即判明するが、松木は怖かったのだ。 ――もし、アポカリプスが発症していたら?その時は僕は僕を僕ではないように思って僕を恨んで―― 「あ、松木さん!おはようございます!」 一人の女性客がモップをかける松木に挨拶をした。 同じく「おはようございます」と返した松木がその女性を見ると、いつもの常連さんだった。 確か彼女は、いつもポップンをやっている……… 「あの!」松木の口から思わず声が出た。常連の女性が振り返る。 「お体、大丈夫ですか?」 「え?えぇ、大丈夫ですよ。風邪なんか引いていないですし。平気ですよ」 そう言って女性はイーパスと100円硬貨をポップン筐体に入れた。そしてテンキーを叩いていく。 モップを動かす手を止めてその姿を見つめる松木の顔には――― ―――戦いが終わった後の戦士が見せるような、そんな安らかな表情が浮かんでいた。 コメント 名前 コメント